料理業界でも「プロトタイピング」手法が使われているらしい!@TAPAS展
先日、知人のお誘いを受け、スペイン大使館で開催されている『TAPAS展』のオープニングイベントに参加してきました。
TAPAS展はTOKYO DESIGNERS WEEK 2013でもパビリオンテント内で開催されていましたが、時間がなくてじっくり見られませんでした。今回は、おいしいタパスとワインを口にしながら、じっくり鑑賞することができました。
JDNで取り上げられたり、こちらのサイトでTAPAS展の展示作品がたくさん紹介されていますが、僕のブログではUI/UXデザインと共通すると感じた、プロトタイピング手法について取り上げてみます。
有名レストラン『エル・ブジ』で採用されていたプロトタイピング手法
上の写真は、プラスチックの粘土。
「世界一予約が取れないレストラン」と呼ばれていたスペインの有名レストラン『エル・ブジ』では、プラスチック粘土を使って盛りつけのシミュレーションをしていたと言います。
プラスチック粘土には食材の名前が書かれており、その粘土を使ってレイアウトやボリュームを調整。これはまさにプロトタイピングです。
プロトタイプをもとに実際に盛りつけられた料理が下の写真。
レイアウトが、プロトタイプ通りになっています!(さすがに、彩りまではプロトタイプでは再現できないようです)
プロトタイプは見本としても使われ、繊細なエル・ブジの料理を画一的に提供できるようになったとのことでした。
なるほど、「世界一予約が取れないレストラン」で提供する料理を生むプロセスには、こんな秘密があったんだなぁと感心しました。
なお、タパス展は2014年1月10日まで開催されているようです。スペイン大使館は六本木一丁目から徒歩5分程度。近くを通ることがあれば、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。