クリエイティブな時間が細切れになってしまう企業勤めデザイナーのあなたへ!「ビデオサマリー」のススメ

(2014/04/21 更新) アイデア/インスピレーション |

Brain storming

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今回の記事は、クリエイティブな時間をコントロールしにくい、割と大きめな組織にいるデザイナー/クリエイター向けに書いています。

チームメンバーの予定や会議室の都合などで、ブレストなどのクリエイティブな時間をまとめて取るのが難しい、と感じたことありませんか?

そんな場合、例えば毎日一時間ずつ細切れに打ち合わせを設けるわけですが、ボードに張ってある大量の付箋を前にした時に、「これ、何の話だっけ・・・?」と、はじめの15分くらいは前回の内容を思い出すのに費やしてしまうことがあったりします。

そしてさらにクリエイティブな時間が削られてしまい、負のスパイラルに。

そんな状況を打破する解決策が、今回ご紹介する「ビデオサマリー」という手法です。

以前、アイデアプラントの石井力重氏のセミナーに参加したときに教えてもらいました。実践してみて「これは使える!」と感じました。

 

ビデオサマリーとは

Video

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ビデオサマリーとはその名の通り、「ビデオを撮って要約する」こと。つまり、「打ち合わせの終わり際に、その日話した内容を要約して1-2分ほどのビデオに撮る」という方法です。

これを行うことには以下の3つのメリットがあります。

1. 次回打ち合わせ開始時に見返すことで、すぐに前回の内容を思い出せる

ふせんの前であーだこーだ言いながら徐々に思い出すよりも、要約動画を見ればすんなりと思い出せます。動画は静止画よりも情報量が圧倒的に多いので、音声や人の表情が前回の記憶を蘇らせます。

2. 欠席者にも内容・雰囲気が伝わる

やむを得ず欠席した人にも、内容だけでなくその場の雰囲気も伝えることができます。事前に見ておけば、次回への参加もスムーズです。

3. 要約することで良い振り返りになる

打ち合わせの最後に強制的に「まとめ」の時間を設けることで、参加者にとって良い振り返りの機会にもなります。

 

ビデオサマリーの注意点

一方でビデオサマリーを行う上での注意点もあります。僕がやってみて感じたことを3つ挙げておきます。

1. はじめに「ビデオサマリー」をやると宣言しておく

「ビデオサマリー」を初めて導入するときは、打ち合わせの最初か途中に、「今日は最後に、要約をビデオで撮りたい」と宣言しておきましょう。

打ち合わせの最後はバタバタしてサマリーを撮る時間がなかったり、参加者の心の準備がないとうまく喋れなかったりします。

一度やってしまえば、その便利さをチームメンバーに実感してもらえるはずですので、「今日もビデオサマリーやるよね」と習慣化することができます。

2. スマホを使う場合、横位置で撮る

スマホを使って動画を撮る場合は、縦位置ではなく横位置で撮りましょう。後からPCやプロジェクターで見る際に、横位置の方が大きく映せます。

3. 静止画も併せて撮る

ビデオサマリーを行うと、結構それで満足してしまいます。ビデオは雰囲気はとても伝わりますが解像度は粗いため、ふせんの詳細を見るのには適していません。バックアップとして、板書や付箋は静止画でも撮っておきましょう。

 

おわりに

以上、クリエイティブな時間が細切れになってしまうときに有効な「ビデオサマリー」という手法をご紹介しました。簡単に始められる上、その効果は絶大です。

同様の悩みをお持ちの方は、ぜひ試してみてください!

Hiroki Hosaka

AIベンチャーのUXデザイナー/デザインマネージャー/CXO。メーカー→IoTベンチャー→外資系デザインコンサルを経て現職。このブログではデザインやUXに関するクリエイティブネタを発信しています。
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