イギリスの最先端の研究論文集『Designing for Service』の翻訳出版を応援!

(2020/11/07 更新) サービスデザイン | ,

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こんにちは、@h0saです。

今回は、クラウドファンディングによるサービスデザインの翻訳本プロジェクトについてご紹介します。

詳細はこちらのリンクから。

今注目の「サービスデザイン」を再定義する。 イギリスの最先端の研究論文集 『Designing for Service』を翻訳出版したい! | THOUSANDS OF BOOKS

※表題画像は上記サイトより引用

当プロジェクト開始前に、発起人である赤羽さんとはとある飲み会で知り合い、本件について知りました。僕だけでなく、このブログを通じて他にも興味を持ってもらえる人が増えればと思い、筆を取りました。

(なお、僕自信はこの本は未読です。原著をパラパラと読ませていただき、概要を把握した程度です。その上で、僕なりに、この本の魅力を紐解いてみます。)

僕はこのプロジェクトを以下の理由で応援しています。

  • クラウドファンディングでデザイン関係の翻訳本を出版する、という試みが新しい
  • サービスデザインの最新事例が日本語で読める

赤羽さんいわく、本書にはいろいろなジャンルの事例が載っている、とのことでした。

以下、原著の目次を見てみましょう。

1. Introduction

SECTION I The Lay of the Land in Designing for Service
2. Expanding (Service) Design Spaces
3. Designing vs. Designers: How Organizational Design Narratives Shift the Focus from Designers to Designing
4. Designing for Interdependence, Participation and Emergence in Complex Service Systems
5. Specialist Service Design Consulting: The end of the beginning, or the beginning of the end?

SECTION II Contemporary Discourses and Influence in Designing for Service
6. The object of service design
7. Breaking free from NSD: Design and service beyond new service development
8. Designing on the spikes of injustice: representation and co-design
9. Co-design, organisational creativity and quality improvement in the healthcare

SECTION III Designing for Service in Public and Social Spaces
10. Service Design and the Edge Effect
11. Service Design as a sensemaking activity: Insights from low-income communities in Latin America
12. The Social Innovation Journey. Emerging challenges in Service Design for the incubation of social innovation
13. Service Design in Policy Making

SECTION IV _ Designing for Service, Shifting Economies, Emerging Markets
14. The potential of Service Design as a route to product-service systems
15. Service Design and the Emergence of a Second Economy
16. Making sense of Data through Service Design – opportunities and reflections
17. Beyond collaborative services: Service Design for sharing and collaboration as a matter of commons and infrastructuring
18. CONCLUSIONS

引用:Designing for Service: Key Issues and New Directions: Daniela Sangiorgi: Bloomsbury Academic

目次を見る限り、結構なボリュームですね。研究論文集なので、使われている英語もやや難解で、英語で読み進めるには相当な時間がかかるとのことです。より日本語で読みたくなりますね。。

本書は大きく分けると4つのセクションに分かれています。

セクション1:サービスのデザインという取り組みの情勢
セクション2:サービスのためのデザインの今日的言説と影響
セクション3:公共社会空間におけるサービスのためのデザイン
セクション4:シフトする経済、新たなマーケットにおけるサービスのためのデザイン

注:セクションの訳はプロジェクトサイトより引用

個人的に一番気になっているのは、セクション4です。

仕事柄、最新技術やデジタルテクノロジーとそれに関連するUXに興味があるため、サービスデザインの文脈で海外の新たなマーケットにおける最新事例が読めるのは非常に楽しみです。

その他、ソーシャルイノベーション、政策立案といったトピックを扱ったりと、さまざまな専門分野を持った方に役立つと思われます。

また私見ですが、課題先進国と叫ばれる日本が一皮むけるには、サービスデザインの視点は不可欠だと思っています。本書には何かしらのヒントが書かれているでしょう。

応援プランは、以下から選べます。(募集終了したプランは除いています)

  • 翻訳出版プロジェクトを応援コース ¥1,000
  • 電子書籍コース ¥3,240
  • 書籍1冊コース ¥5,616
  • 書籍1冊+電子書籍コース ¥7,236
  • 書籍+出版記念イベントご招待コース ¥12,960
  • お得なセット! 書籍5冊セットコース ¥23,760
  • 出版記念セミナーご招待 ¥32,400
  • お得なセット! 書籍10冊セットコース ¥46,440
  • 書籍+書籍にお名前を掲載(個人様)コース ¥54,000
  • 書籍+書籍にお名前を掲載(企業様向け)コース ¥216,000

紙の書籍1冊5000円超えというのは少し高く感じるかもしれません。しかし、最先端の事例や研究を英語で追う時間的コストを考えると、5000円は決して高くなように思います。

応援は以下のリンクからできます。応援は2017年12月11日までとなっていますので、興味を持たれた方はお早めに!

https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/1997/supports/select

サービスデザイン参考書籍

サービスデザインの教科書共創するビジネスのつくりかた [ 武山政直 ]
THIS IS SERVICE DESIGN THINKING. Basics – Tools – Casesー領域横断的アプローチによるビジネスモデルの設計 [ マーク・スティックドーン ]
This is Service Design Doing サービスデザインの実践 [ マーク・スティックドーン ]

Hiroki Hosaka

AIベンチャーのUXデザイナー/デザインマネージャー/CXO。メーカー→IoTベンチャー→外資系デザインコンサルを経て現職。このブログではデザインやUXに関するクリエイティブネタを発信しています。
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