慶應SFC Open Reserch Forum 2013で見た刺激的なアイデア5選
(2017/11/13 更新)
アイデア/インスピレーション |
展示会, ORF
先日、東京ミッドタウンで開催されていた、慶應義塾大学SFC OPEN RESEARCH FORUM (ORF) 2013に行ってきました。テーマは”創のbazaar”。
たくさんの展示がありましたが、その中でも面白かった作品を5つ厳選してご紹介します!
筧康明研究室
インタラクション系の研究室。UIデザインを生業とする僕としてはなかなか心をくすぐられる作品が揃っていました。
1. 円ではなく、様々な図形を描けるコンパス
四角形や星形、さらには自由な曲線など、さまざまな図形を描けるコンパスです。角の移動量を検知して、ペン先部分が前後に動きます。
コンパスの概念が変わりました。
2. 人間の脈拍を視覚化する装置
脈拍センサーをつけた指を写真の砂時計のような装置の穴に入れると、自分の脈拍に連動して、赤い液体がポタポタと垂れてきます。
作者いわく、「生きている」ということをリアリティを持って実感してもらいたい、というコンセプトでこの作品を作成したとのこと。
確かに指先から血のような液体がポタポタと落ちるのは不思議な感覚でした。普段は意識しない、心臓の鼓動や脈拍を意識させられました。
田中浩也研究室
パーソナル・ファブリケーションで有名な研究室。
3. レーザーカッターによる陶器の装飾
成形した粘土に釉薬を塗った後、レーザーカッターで釉薬を削り取ることで、模様の濃淡をつけているとのこと。
レーザーカッターは単に物を「切断」するだけでなく、「削り取る」こともできるのですね。その技術を陶芸に取り入れるという面白い発想。
陶芸家とコラボすれば、もっと可能性を引き出せるように思います。
4. 子供向け電子回路キット
電気を通す糸を利用した、電子回路に見えない電子回路。写真ではわかりにくいですが、例えばケーキの作品ではチョコレートの部分をケーキと触れさせることで、ロウソクが光ったりします。
これなら子供は意識することなく電子回路を体験でき、「なんで光るんだろう?」と興味をもってくれると思います。実際に製品化してほしいですね。
脇田玲研究室
「変形/変態するアーキテクチャの研究」をしているそうです。
5. 電気を通すことで色が変わる折り紙
写真を撮り忘れたのでWebより引用。
折り紙に電気を通すことで、表面の色が変わります。通電によって変色する特殊な塗料を表面に塗っているとのことです。
子どもは「変身!」とか「進化!」が大好きなので、自分の折ったものが簡単に色が変われば嬉しいことでしょう。
作者いわく、1枚1枚塗料を手塗りしたとのこと。。(お疲れさまです!)
こちらも量産化に期待。
番外編:井庭崇研究室
創造社会の実現に向けて「パターン・ランゲージ」を研究、様々な分野に展開している研究室です。
僕自身も最近パターン・ランゲージに興味を持っており、本を読んだりして勉強しています。
同研究室の展示はあちこちに点在していたためすべてを見切れませんでしたが、冊子をもらってきました。もう少し理解したら、このブログでも取り上げたいと思っています。
以上、慶應SFC Open Reserch Forumで見た刺激的なアイデアたちでした。